漢養舎の本棚

子どもたちの心を育て養うのにいいと思った本や絵本を紹介するとともに、自らの思いや感じたことなどを綴ります。

まざっちゃおう!

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アリー・チャン/作・絵
小栗左多里/訳
発行所:フレーベル館

出版社からの紹介:
 みっつの いろは、みんな いっしょに なかよく くらしていた。 あかが 「じぶんたちが さいこう!」って いいだすまでは・・・。
 いろたちが おしえてくれる、みんなが さいこうで いられるための メッセージ!

役者あとがき:
 誰かと似ていたり、同じだったりすると「安心する」「うれしい」。じゃあ、その反対は「安心できない」でしょうか? わたしは、自分と違うものって「新鮮」「発見」「おもしろい」とよく感じます。だから、もっと知りたい。なかよくしたい。
 世界は、自分と違うもののほうが多いでしょう。違うものが混ざりあうからこそ、新しいものもうまれやすい。そう考えれば、一歩近づく勇気になるかもしれません。
 この絵本が、そんな気持ちへの助けになりますように。

この絵本を読んで:
 赤、黄色、青、それぞれ性格の違う三つの色たちが仲良く暮らしていたんですが、ある日突然、赤が「赤が最高!」と言い出します。すると、黄色は言い返し、青は知らん顔。そのため、三つの色たちは別々に住むことになります。
 でも、ある日、一人の黄色と一人の青が出会って仲良くなり、いつも一緒にいるようになります。そして、二人のあいだに緑の赤ちゃんが生まれます。
 それまで黄色と青が仲良くすることに反対していた三つの色たちは、緑の赤ちゃんがかわいくてしかたありません。そして、「もっと新しい色ができるかも?」と、まざりあい、たくさんの色たちができていきます。
 三つの色たちは、「もう別々に住む必要はないね」と言って、一緒に住むための新しい街作りをはじめます。そして、色とりどりの街ができるというお話です。

 作者がイラストレーターということもあって、白黒の背景に色が映え、デザイン画のようです。みているだけでウキウキしてきます。キャラクターもかわいいですよ。
 小さいお子さんだったら、三つの色からいろんな色が生まれる不思議さや楽しさを学べるでしょうし、少し大きくなってきたら、他人との関わり合いの大切さ、更には、人種や国境を越えた、人と人とのつながりの大切さなどを学べるかと思います。
 数十年も前のことですが、わたしの恩師があるとき、「みんなが国際結婚をするようになれば、戦争なんてなくなって、世界も平和になるのになあ」とおっしゃったことがあります。そのことがこの絵本を手に取ってすぐに、ありありと思い起こされました。