漢養舎の本棚

子どもたちの心を育て養うのにいいと思った本や絵本を紹介するとともに、自らの思いや感じたことなどを綴ります。

注意読本

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著者:五味太郎
装丁:ももはらるみこ、たけちれいこ
発行所:ブロンズ新社

出版社からの内容紹介:子どもの生活には、とにかく注意すべきことがいっぱい! すこやかに、そして力強く生きてゆくためには、ぼんやりしてなどいられません。ユーモラスかつシニカルな視線で、子どもの生活のなかにある注意点を切りとった、五味太郎による子どものくらし方読本。

この絵本を読んで:まず、最初に、「すこやかに そして力強く暮らしてゆくためにはぼんやりしていてはいけません いろいろと注意しましょう」と、あって、それから、起きてから寝るまでに注意することがリズミカルに展開していきます。注意することがたくさんありすぎて、精神的にまいってしまいそうになるんですが、最後には、「注意のしずぎは あなたの健康を害するおそれがあります 注意しましょう」と、あって、思わず、ホッとしてしまいました<笑>

ユーモアというかウイットに富んだ言い回しに、ついつい引き込まれて一気に最後まで読んでしまいがちですが、その中には作者からの大切なメッセージが含まれていますので、そこに注意して(^_^)、読み進めてもらいたいと思います。

「食事に注意」では、食品に対する意識、「世間に注意」では、マナーについて意識することをやんわりと伝えてくれています。そして、「自動車に注意」では、「これは かなり代表的な注意ですから かえって ときどきわすれてしまったりすることがありますので あらためて 注意しましょう」と、注意を喚起しています。

中国の書物『孝経』に、「身体(しんたい)髪膚(はっぷ)これを父母(ふぼ)に受く あえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり」(人の身体はすべて父母から恵まれたものであるから、傷つけないようにするのが孝行の始めである)と、あって、まさにこのことをこの絵本は伝えてくれているように感じました。

「夢に注意」では、「なるべく 悪い夢を見ないですむような 正しい暮らし 楽しいくらしのあり方について 注意しましょう」とあり、毎日の基本的な過ごし方というものを教えてくれているように思います。

たくさんの注意事項ではありますが、この絵本を何度か読んでいるうちに、いつのまにか記憶され、そして、毎日の生活の、その時々に、無意識にうちに思い出され、役立つのではないかと思います。