漢養舎の本棚

子どもたちの心を育て養うのにいいと思った本や絵本を紹介するとともに、自らの思いや感じたことなどを綴ります。

その手に1本の苗木を マータイさんのものがたり

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作:クレア・A・ニヴォラ
訳:柳田 邦男
出版社:評論社

訳者まえがき:この絵本は、アフリカの女性として初めてノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんの伝記です。マータイさんは、ケニアの環境保護運動家で、「モッタイナイ」という日本語を、環境と資源を守る合言葉として世界に広めていることで、日本でも広く知られています。
 「モッタイナイ」という言葉が、マータイさんの心をとらえたのは、自然の恵みに対する感謝の気持ちまでがその言葉にこめられているからでした。経済的な成長・発展にばかり熱中して、モノを粗末にしてきた日本は、いま何がいちばん大事なのか、価値観の転換を迫られています。この困難な時代に、マータイさんの若き日からの学びの姿勢や、国を再生させる考え方と行動には、わたしたちが学ぶべきものがたくさんあると感じます。
 この絵本が少しでも多くの子どもたち、若者たちに届きますように。

この絵本を読み終えて:この絵本ではケニアという国の問題がテーマとなっていますが、そういった問題が日本にも起こっていることを子どもたちと共有できたらいいなと思います。今の日本は、モノが溢れ、近代的な建物や先進的な技術に囲まれて生活をしていて、それが当たり前だと思っている子どもたちが多いと思います。そして子どもたちだけではなくわたしたち大人でさえも、それが平和であり、豊かさだと信じて疑わない人が多いんじゃないかと思います。しかし、本当にそうでしょうか。
昔のことを知っている人は段々少なくなってきているとは思いますが、古き良き時代のことを、この絵本を読みながら振り返り、子どもたちに話して聞かせてあげてもらいたいと思います。