漢養舎の本棚

子どもたちの心を育て養うのにいいと思った本や絵本を紹介するとともに、自らの思いや感じたことなどを綴ります。

ピノキオ 国際版ディズニー名作コレクション13

f:id:kanyousha:20190509100836j:plain
文・解説:とき ありえ
デザイン:坂井美穂
編  集:斎藤妙子
発行所:株式会社講談社

とき ありえさんによる解説:『ピノキオ』の原作は、演劇評論家として活躍したイタリアのコッローディ(1826~1890)による児童文学です。本当の勇気とはなにか、良心に従うことの大切さなど、主題はたいそう教育的ですが、木のあやつり人形が動くという設定は文句なしにおもしろく、説教くささを感じさせないお話となっています。
 ピノキオが誘惑にまけて遊びくらすのも、説教のためのエピソードというより、じつはお話の中でもっともわくわくするところであり、悪の楽しみを本の中で味わうということが、逆にまっすぐな心を育てるという、教育的なパラドックスにもなっています。

この絵本を読んで:「良いこと」と「悪いこと」、一見簡単なようで、これが実は難しいですね。この絵本を読んだからといって、善悪の判断が身につくとは思いませんが、この絵本を読んだことによって、何が良いことで何が悪いことなのかを、何かを行う前に、一度立ち止まって考える習慣が身につくことを期待します。一緒に読み進めながら、普段の行いなどを振り返ってみるのも楽しいと思いますよ。