漢養舎ブログ

「漢養舎の本棚」「出直し!漢字学習」「思い出のひきだし」「自由のぉと」

「良」と「艮」

前回、「畏」について調べている時に気付いた点を整理してみたい。 「畏」の下の部分は、「長」と同じように人の体の部分を表しているということから、「良」も同じだと考えていたら、古い字形は違うことがわかった。 「良」の古い字形は、 辞書によって解釈…

畏:常用漢字、漢検2級

畏 音読みは、「イ」。訓読みは、「おそーれる、かしこーい、かしこーまる」。 この漢字の上部は、稲(いね)を育てる土地の「田」のように見えるが、そうではなく、鬼(おに)の頭らしい。 そこで、確認のため、「鬼」の古い字形をみてみると、 確かに頭を…

為:常用漢字、漢検4級

為 この漢字、いったいなぜ、こんな字形なのか? 調べていくうちに面白いことがわかってきた。 まず、この漢字の古い字形は、 「手(爪)」と、動物の「象」との組み合わせ。 ちなみに、象の古い字形は、 ・・・と、こんな感じ。 「象」は、向きが反対にはな…

威:常用漢字、漢検4級

威 音読みは、「イ」。訓読みは、「おどーす(し)、たけーし」。 意味は、①おどす。おびやかす。「威圧」②いかめしい(立派で重々しい感じがあり近寄りにくい)。おごそかな。「威厳」③いきおい。人を恐れさせる力。「威勢」「権威」*『角川新辞源』に、「…

委:教育&常用漢字、漢検8級

委 音読みは、「イ」で特に問題なし。一方、訓読みは、「ゆだーねる、まかーせる、くわーしい、おーく、すーてる」などと、読み方が多く、成り立ちから意味を紐解くのに、かなりの時間が・・・。 まず、この漢字の構成は、「禾(カ、いね、のぎ)+女」。 「…

依:常用漢字、漢検4級

依 音読みは、「イ、エ」。訓読みは、「よ-る」。 『漢検漢字辞典』では、この漢字の意味を ①よる。たよる。よりかかる。「依存(イソン・イゾン)」「依頼(イライ)」②そのまま。もとのまま。「依然(イゼン)」③はっきりしない。ぼんやりしている。 の三…

医:教育&常用漢字、漢検8級

医 音読みは、「イ」。訓読みは「い-やす」「くすし」。訓読みからはそれぞれ、「癒やす」「薬師(くすりし→くすし)」が連想される。 意味は訓読みにもあるように、 ①病気を治す。いやす。②病気を治す人。医者。くすし。 その他、 ③甘酒。梅酢 なんてものも…

夷:漢検準1級

夷 音読みは、「イ」。訓読みは、「えびす、たい-らか、ころ-す」など。 蝦夷(えぞ、えみし)、征夷(せいい)大将軍、尊皇攘夷(そんのうじょうい)、焼夷(しょうい)弾など、歴史にふれるさいに目にする程度で、あまり馴染みがない。熟語には、漢検1級…

以:教育&常用漢字、漢検7級

以 音読みは、「イ」。訓読みは、「もっ-て、もち-いる」 「以上、以下、以内、以外」に「以心伝心」、「本日を以て、閉店します」「和を以て貴しとなす」など、よく目にする漢字ではあるが、成り立ちについては、奥が深い。字体も、日本語を学ぶ外国の人た…

暗:教育&常用漢字、漢検8級

暗この漢字は、明るい/暗い、の「くらーい」を基本義として覚え、派生的に、「そらーんじる」(書いたものを見ないですむようにすっかり覚える)という意味と読みを覚えておけば、熟語の意味はだいたい想像できる。 ただ、やはり、「?」という熟語もあるの…

案:教育&常用漢字、漢検7級

案案内、提案、立案、などと、音読みの熟語は思い浮かぶが、訓読みが出てこない。 訓読みはというと、 ・案える→かんがえる・案→つくえ 答案は答えを考えることだから、確かに「かんがえる」かあ、と、納得。一方、つくえというのがわからない。 『字統』に…

按:漢検準1級

按「手+安」という、簡単な漢字の組み合わせだが、意外と難しい。 まず、訓読み。 ・按える→おさえる・按べる→しらべる・按える→かんがえる 音読みの熟語で気になったのは、 ・按針→あんじん 改めて、「安」の成り立ちを調べてみた。 「安」は、家の屋根を…

宛:常用漢字、漢検2級

宛宛先、宛名、~宛、というふうにはよく使うが、それ以外はけっこう難しい。それで、まずは成り立ちから調べてみた。 「宀」は、漢字の部首のひとつ「うかんむり」。音読みは「ベン」。家の屋根や、覆う、といった意味を表す象形文字。 問題なのは、宀の下…

扱:常用漢字、漢検4級

扱簡単そうに思える漢字だが、なかなか難しい。 まず、訓読み。 ・「こきおろす」→「扱き下ろす」: ①悪いところを取り上げて、ひどく悪く言う。 ②しごき落とす。 ・「しごく」→「扱く」: ①厳しく鍛える。また、暴力をふるって痛めつける。 ②長いものなどを…

斡:漢検準1級

斡この漢字だけみると、?、だけど、 斡旋(あっせん)、と書くと、「あ~、そうか」となる。 音読みは、「アツ」と読む場合が多いが、意味の違いによって、「カン」と読む場合もある。・「アツ」:巡(めぐ)る。めぐらす。回(まわ)る。まわす。・「カン…

圧:教育&常用漢字、漢検6級

圧小学5年で習う漢字なので、簡単に考えていたら、けっこう難しい。 普通、音読みは「あつ」だが、 「圧状」は「おうじょう」と読む。意味は、・強制して書かせた文書。人に圧力をかけて書かせた書状。『漢検漢字辞典』 ネットで調べると、「あつじょう、え…

渥:漢検準1級

渥右側の「屋」につられて、「オク」と読んでしまいそうだが、音読みは「アク」。訓読みは、「あつーい」「うるおーい」。 意味は、①厚(あつ)い。手厚い。 ②うるおう(霑(テン)・濡(ジュ))。濡(ぬ)れる。うるおす。浸(ひた)す。 漬(つ)ける。 ③…

愛:教育&常用漢字、漢検7級

愛愛が含まれる熟語に、「愛日(あいじつ)」というのがある。意味は、 ①愛すべき太陽(日光)。冬の日の別称。夏の強烈な日光に対して、冬のやわらかく 暖かい日光をいう。②日を惜しむ。時間を大切にする。 ③時日を惜しんで父母に孝養をつくすこと。『新漢…

挨拶:常用漢字・漢検2級*両字共

挨・拶 音読みは、日常よく使われ耳にする、「あい・さつ」。問題なのは、訓読み。 「挨」は、「挨す、挨く、挨る」→「おす、ひらく、せまる」「拶」は、「拶る」→「せまる」。 挨の意味は、①うつ。背をうつ。②おす。おしすすめる。おしのけて進む。③せまる…

蛙:漢検準1級

蛙 旁の「圭」につられて、ケイと読んでしまいそうだが、音読みは「ア」。「ワ」と読むときもあるようだが、「ワ」と読む熟語は見つけられなかった。 訓読みは、「かえる」。「かわず」とも読むが、この場合は、「カジカガエル」を指すようだ。 その他、訓読…

唖:漢検準1級

唖 「唖然」という漢字を見てもすぐにはその表現が思い浮かばないかもしれないが、・あぜんとする、あぜんとした・あぜんとして言葉も出ないと聞くと、よく使う表現。 意味は、「驚きあきれて口もきけないさま」。 唖は「口+亜」。亜(亞)は、古代の墓を上…

母の日に・・・

母が亡くなって6年と半年あまり。今年に入って、ようやく父が古い写真の整理を始めたので、自分も参加して欲しい写真をピックアップ。 この写真は自分が1才の誕生日のとき それから約半年後の、5月5日子どもの日のとき 母の、このまなざしは、亡くなるま…

阿:漢検準1級

阿 熟語ではよく見る漢字だけど、改めて「阿」だけ見ると、はて?どんな意味なのか・・・。 主な意味としては、①川や山などの曲がったところ。隈(くま)。②人の機嫌をとって気に入られようとする。おもねる。へつらう。③寄りかかる。④軒(のき)。ひさし。⑤…

亜:常用漢字、漢検準2級

亜 象形。古代の墓のへやを上から見た形にかたどる。先祖の墓を造って祭る次の世代の意味からか、つぎのものの意味を表す『新漢語林 第二版』。 旧字は「亞」。 訓読みは、亜(つ)ぐ。準じる、第2番目、という意味の他、一説には、背の曲がった人にかたど…

そらいろ男爵

文:ジル・ボム絵:ティエリー・デデュー訳:中島さおり発行所:主婦の友社発行年月:2015(平成27)年8月 出版社からの内容紹介:お手製の青い複葉機にのり、バードウォッチングを楽しんでいた「そらいろ男爵」ですが、戦争が起こり、お気に入りの飛行機を…

ことりのぴーと

ディック・ブルーナ ぶん/えまつおか きょうこ やく発行所:福音館書店発行年月:2021年5月 出版社からの内容紹介:羽のない小鳥が、友達の親切に触れる物語。小鳥のぴーとは、羽を一枚ももっていません。ぴーとは、他の小鳥たちのように、きれいな羽があっ…

どうぞのいす

作/香山美子絵/柿本幸造発行所:ひさかたチャイルド発行年月:1981年11月第1刷 2010年12月第96刷 出版社からの内容紹介:うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰りひろげられる取りかえっこ。「どうぞ」にこめられたやさしさが伝わって…

そらまめくんのベッド

なかや みわ 作・絵発行所:福音館書店発行年月:1997年5月(こどものとも発行<年中向き>) 1999年9月(こどものとも傑作集第1刷) 出版社からの内容紹介:そらまめくんの宝物は、雲のようにふわふわで、綿のようにやわらかいベッド。だからだ…

ルピナスさんーちいさなおばあさんのお話ー

作/バーバラ・クーニー訳/掛川恭子発行所:ほるぷ出版発行年:1987年10月(第1刷) 出版社からの内容紹介:ルピナスさんはおじいさんと約束したとおり世界中を旅行して、海辺の小さな家に住み、3つめの約束「世の中を美しくする」ためにすてきな魔法を思…

かえるのピータン

作:どい かや発行所:ブロンズ新社発行年:2008年4月 出版社からの内容紹介:かえるのピータンのくらす池に、わたり鳥のパーチクがやってきます。パーチクは旅のすてきなけいけんを、ピータンは池の美しいしきとくらしを語りあいます。それぞれの生き方が、…